020Guild D-55の大リフレッシュ工事
こちらのGuild D-55は1973年製。塗装の劣化やキズ、ピックガードの縮み、トップの割れ、セルバインディングのひび割れなどの経年変化があります。外装の大幅リフレッシュと弦高調整、ピックアップの搭載を承りました。
作業前の外装の様子をご覧いただきましょう。
トップは、ピッキングによるサウンドホール周りの摩耗や、ブリッジからボディエンドにかけての割れ、浅いキズが多数あります。
バックは、ベルトのバックルが当たる部分にキズがあります。
ボトム部のセルロイドが硬化し縮むことで、細かくひび割れています。
作業手順は、ピックガードとブリッジを剥がしてから、塗装を剥がしてトップの割れを接着補強します。他に木部まで達するような深いキズはありませんでしたので、細かなキズは消えてしまいます。
劣化したセルロイドを除去して、同サイズにカットした新しいセルロイドを埋め込みます。
下地、中塗り、トップコートと塗装を重ね研磨して塗装は終了です。
ブリッジの再接着に際して、今回は固定力の強化のため隠しボルトを入れています。
ピックガードはオリジナルと同形状で製作しました。
外装の仕上がりをご覧ください。
外装の修理を終えたので、ピックアップの搭載と弦高調整へと進みます。
新しいピックアップ L.R.Baggs / ANTHEM SL を選択して頂きました。アンダーサドルとコンデンサーマイクを絶妙なバランスでブレンドし、ナチュラルなギターの響きを出力してくれます。普段聴いている生音と、ライン出力される音のイメージが異なってしまうと、演奏感覚も変わってくることがストレスになります。ANTHEM SLは、ボリュームコントロールのみのシンプルさのためセッティングに迷いが無く、生音感覚で扱いやすい音色が得られるため非常にお勧めです。
弦高調整は、フレットの擦り合わせを含むBメンテナンスで対応させて頂きました。調整前の弦高は、6弦3.3mm/1弦3.0mmでしたが、6弦2.4mm/1弦1.9mmへと低くなり、格段に弾きやすくなったと思います。
これであと50年は弾き続けて頂くことができるはずです。
[作業内容]
全塗装 50,000円
ピックガード製作 10,000円
ボトム部のセルロイド修理 10,000円
ブリッジ剥がれ修理 10,000円
Bメンテナンス 12,000円
弦代金