019塗装の白濁を目立たなくする方法
白濁のリペアに関しては、以前「006白濁した塗装のリフィニッシュ」として、塗装をすべて剥がしてから再塗装する方法をご紹介いたしました。ご想像頂けると思いますが、塗装をすべた剥がす作業は非常に困難ですし、ギター自体に負担をかけてしまう場合もあります。今回は、白濁を目立たなくすることに重点を置いた別の手段をご紹介します。
お預かりしたギターはYAMAHAのAPXシリーズです。写真では分かりにくいかもしれませんが、アンバー系のサンバーストカラーやバックのマホガニーが、白濁によって全体的に白っぽくボケています。
塗装は表面的に剥すのみにとどめて、打痕や擦れキズを補修したのちに、濃色のサンバーストで着色します。透過率の低いダークブラウンまたはブラックを重ね塗りすることで、白濁を覆い隠すようなイメージです。その上にクリアを塗り重ねて仕上げます。
ヴィンテージサンバーストの精悍な見た目もよく似合います。自分だけの1本に生まれ変わり、また愛着を持って弾いて頂けると思います。
[作業内容]
着色塗装 30,000円~