026アコギのボディサイド割れを無かった事に
ギターを落としサイドが割れてしまったということで修理を承りました。YAMAHA CJ-22のサイドは合板なのである程度の強度があるのですが、鋭角に凹んでいる様子から察するに、落とした場所に突起があったのかもしれません。
キズの様子をチェックしてみましょう。
サイドにもサンバースト塗装がされているため、うまく着色してキズを隠すことを目指します。
別角度から見ると、割れている部分はかなり深いです。
割れて凹んでいる部分を、ボディ内に手を入れてグイグイ押し出し、ある程度まで戻した後に、肉厚が出せる樹脂系の接着剤で割れ目を固定します。乾燥後、サイド面全体を荒く研磨して平面を出します。
修理痕を隠せるところまで、サンバーストの着色されている範囲を広げました。
さらに補色をして周囲に馴染ませていきます。
再度、カラーを塗り重ねて、クリア塗装で仕上げた状態です。修理痕はどこでしょうか?
改めて、作業前後の画像を見比べてみましょう。サンバーストの着色範囲を広げることで、修理痕をうまく隠すことができました。
お客様にギターをお返しする際に、「あれっ、キズが無い!」とのお言葉と笑顔を頂きました。この仕事をしていて嬉しい瞬間です。
[作業内容]
サイド割れ修理&再塗装 25,000円
部位や症状により価格は変わる場合があります。