141ブリッジ剥がれの修理(Gibson / J-50)
Gibson / J-50 のブリッジが少しずつ剥がれてきていることに気付き、修理のご依頼を頂きました。
弦を緩めた保管状態からチューニングをしていくと、ブリッジ周辺から「ピキッ」と音がして、よく見るとブリッジに隙間ができていることに気付かれたとのこと。
実機を確認させて頂くと、ブリッジ前方の塗装が浮き剥がれ、6弦側の端には隙間が見られました。
ブリッジ剥がれの修理方法には、一旦剥がしてから貼り直す、隙間から接着剤を入れる などの方法が考えられますが、今回は隙間から接着剤を入れて、さらにボルトとナットで固定することにしました。
Gibsonのアコースティックギターのブリッジは、ネジ止めにより固定されていた期間があります。ブリッジにある白蝶貝の丸い飾りは、そのネジ穴を塞ぐためのもので、今はデザインとしてのみ残っています。ですから、ここにボルトを通して補強する方法は理にかなっていると思います。
実際の作業の様子をご覧ください。接着剤を塗布するシーンが抜けておりますのでご了承ください。