047Gibson Explorerのエルボーカット

Gibsonが1958年にFlying Vとともに発売したFutura(のちにExplorerに改名)は、時代を先取りし過ぎたデザインが受け入れられず、翌年には早々に生産中止となりました。70年代に再生産されてからは、変形ギターの代表格として定着しています。

ボディ後端が斜めに伸びた左右非対称の形状ゆえ、ギターを立て掛けて置けなかったり、使用するギタースタンドを選ぶという不便さがあります。見た目のインパクトこそ命なので、そんな不便さは些細なことですが。

1974年10月31日の日本武道館。

初来日公演となったEric Claptonは、Stratocasterではなく、見慣れない形のエレキギターを弾いていました。当時のコンサートパンフレットなどにも写真が掲載されていたそのギターは、生産数100本に満たない貴重なオリジナルの1958年製Explorerのボディ後端を、大胆にカットオフしたものだと後に判明します。我々、日本のギターフリークスにとっても、印象深いギターの1本になりました。

Sawed OffとかElbow Cutと呼ばれるこのExplorerは、熱心なファンによって再現されたり、Gibsonから公式に発売されたこともあります。


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ギターを構えて右肘が当たる部分を、やや直線的にカットします。

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その後、緩やかな弧を描くように削り、エッジを面取りし、断面のみをラッカー塗装します。

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6連ヘッドには向かないノブの大きなグローバーのペグに交換するなど、EC仕様を意識したこだわりのカスタム内容になっています。

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