023フレット小口のバリ取り
ネックを握る手にフレットの端が引っ掛かる感じは、痛かったり不快ですし、演奏への集中力を削ぎます。
季節要因(主に低温と乾燥)によってこの時期に多いトラブルですが、暖かくなれば治ることでもありません。ストレスが溜まる前に早めの対処がお勧めです。
手触りに関するビフォーアフターを、視覚で伝えるアイデアを思い付いたので、動画にしてみました。ティッシュペーパーが、ご自分の手のひらだと思ってご覧ください。
フレットの小口に生じるバリにはいくつかのパターンがあります。
今回の動画のような軽度の例は、指板やネックの木材が乾燥してわずかに縮むことで、縮まないフレットの両端が飛び出した状態です。少しの引っ掛かりを感じる程度であれば、動画のように飛び出した部分をやすりで削るだけでOKです。
別の例は、気温や湿度の変化で指板が膨張と収縮を繰り返すうちに、打ち込んであるフレットが抜けてきて、両端が浮き上がっている状態です。この場合は引っ掛かりが結構痛いはずです。フレットを叩いて打ち込むだけではすぐに抜けてしまうので、樹脂や接着剤を用いてフレットを隙間なく固定してからやすりで整えます。
このような症状で気になっているようでしたら、ぜひご相談ください。
[作業内容]
フレット小口のバリ取り(やすり掛けのみ) 2,000円