143出音のバランスと響きを改善(Taylor / Leo Kottke Signature Model)

Taylor / LKSM-6 は、アメリカのフィンガースタイルギターリストのレジェンドの一人、レオ・コッケのシグネチャーモデルです。


アメリカのルーツミュージック(ブルースやジャズ、カントリーやフォークミュージック)に精通する彼のスタイルが反映されたギターサウンドは、広大な大地を思わせるダイナミックな響きや、田舎の乾いた空気に含まれる土臭さを連想させます。


中古で手に入れられたというこのギターですが、何となく出音のバランスが悪く、本来の響きが出ていないように感じられるとのこと。


実際にギターを見させて頂くと、各部パーツにある程度の消耗が見られますし、よく弾き込まれてはいるようです。しかし、言語化が難しいのですが「長く弾かれていないギター特有の鳴り方」みたいなものを感じます。その他にも改善できそうな部分がいくつか見つかりました。


本来のサウンドを求めて調整していきましょう。

動画後半にサウンドサンプルを聴いて頂けます。

音だけでどれほど伝わるか分かりませんが、弾いている本人としては、作業後のほうがレンジが広がり発音が明瞭になったように感じられました。ただ、「長く弾かれていないギターの鳴り方」はまだ少し残っていますので、ギターを叩き起こす気持ちで弾き込んで頂けますと、今後の伸びしろに大いに期待が持てます。

[作業内容]

Bメンテナンス 13,000円

サドル製作 5,000円

弦代金

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144 バッテリーボックスの取り付け(キャビティ加工)

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142弦高を下げつつ音詰まりも解消します(Fender / Telecaster Thinline)