Breedlove / Masterclass C26CE をお預かりいたしました。

トップの厚さが6弦側から1弦側にかけて徐々に増す構造や、マートルウッドを使用したサイドバックなど、他にはない独特の演奏感覚を味わえるギターです。中音域から高音域にかけての粒立ちが良いため、レゾナンスが強めですがもたつく感じはありません。リッチな響きとコントロール性のバランスがとれていて、フィンガーピッカーに好まれるというのも頷けます。


ギターの様子を見てみましょう。

レギュラーチューニング時の弦高は、6弦1.5mm 1弦1.0mmとかなり低めです。さらにネックはやや順反りであったため、ネックをストレートに調整すると、さらに0.2mm下がり、6弦1.3mm 1弦0.8mmになりました。

もちろん、この弦高ではほとんどの音がビビってしまうため、弦高を高くするように調整を進めていきます。

弦高を低めにしても音詰まりが出ないように、フレットを擦り合わせて整えておきます。

今回の弦高は、6弦2.3mm 1弦1.8mmが目標です。12フレット上でプラス1mm欲しいので、サドルは約2mm高くします。牛骨で磨き上げて製作しました。

ナットは大きく高さを変えない程度に、溝の深さと形状を整えました。

仕上がりの弦高は、6弦2.3mm 1弦1.8mmとなりました。


フィンガーピッカーに最適な弦高とプレイアビリティが得られましたので、ストレスなく弾き続けて頂けると思います。

[作業内容]

Bメンテナンス 12,000円

サドル製作(牛骨) 7,000円

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