113レーシングカーのようなセッティング(Ibanez / Prestige RG)

ハードロック/へヴィメタルに端を発し、競い合うようにギタープレイのスピードとテクニックが上がっていった時代に、必然性から生まれたようなギターがIbanez / RG(1987年登場)です。

私がギターに興味を持ちだしたのは90年代ですが、当時のスーパーギターリスト達はIbanezを手にしており、日本のメーカーがシーンを席巻していることを誇らしく思っていました。

今も同社を代表するシリーズとして、テクニカル系を中心にジャンルを超えて愛用されています。


お持ち頂いたギターは、おそらくバスウッドのボディに、ロック式トレモロユニットを搭載した王道のスタイル。ピックアップは、EMGが誇る最強出力の85と、抜けるようなハイミッドとタイトなボトムが魅力の81の組み合わせ。

ネックが順反りして弦高が高く、お世辞にも弾きやすいとは言えないコンディションでしたが、元は非常にハイスペックで作りも良いギターですので、調整次第でプレイアビリティを取り戻せるはずです。

Fenderのギターがライトウエイトスポーツカーで、PRSやSuhrがラグジュアリーなスーパーカーだとするなら、これは1/100秒を刻むようなレーシングカーです。相応しくエッジの尖った、それでいて意のままに操れるセッティングをテーマに仕上げたいと思います。

[作業内容]

Bメンテナンス 12,000円

電装系修理 2,000円

弦代金

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