129 Aメンテナンス(Martin / D-28)
この記事をご覧頂くタイミングは様々だと思いますが、2024年最初の投稿となりますので、まずはご挨拶から。
『これまでご利用頂いているお客様も、はじめてご覧頂いたお客様も、今年もよろしくお願い致します。』
新年一発目に取り上げるギターは、アコースティックギターの王道Martin / D-28にしましょう。それを基本に忠実にメンテナンスしていきます。
まずは、作業前の弦高確認から。
ネックはかなり順反りしており、12フレット上の弦高は 6弦4.0mm 1弦3.8mm とかなり高いです。
ネックの反りを矯正します。結果的に時計回りに180度トラスロッドを締めました。
フレットに錆やくすみが見られます。ハンドビブラートをした際に、フレットと弦の摩擦で耳障りな音と、ざらついた感触が手に伝わります。
綺麗に磨き上げると、ギターの見た目の印象もかなり違って見えます。もちろんクリアな音が得られるようになりました。
続いては、サドルを削っていきます。
大まかにグラインダーで削った後に、手作業で正確な直線が出るように仕上げます。
新しい弦を張ります。
業務用のD’Addario EJ16 の箱です。
ナット溝を削って、ローフレット側の弦高を下げていきます。
仕上がりの弦高は 6弦2.5mm 1弦2.0mm になりました。
指弾きにもピック弾きにも幅広い演奏スタイルに対応できる、当店では標準としている弦高です。
快適にプレイして頂けるようになったと思います。
[作業内容]
Aメンテナンス 7,000円
弦代金