EpiphoneのセミアコならCasinoがよく知られていると思いますが、ハムバッカーピックアップを搭載したRivieraも人気の高いモデルです。

搭載されているミニハムバッカーは、フルサイズのハムバッカーと比べ低音に適度なタイトさがあり、立体的で温かみのあるセミアコらしいサウンドをうまく表現できます。

ご自身でいろいろと試してベストなセッティングを探った結果、何が良いのか分からなくなってしまったとのこと。そういった冒険心・好奇心はとても大切だと思いますので、ご自分のギターは気が済むまでいじり倒して頂きたいです。そして、行くも帰るも道を見失ったときには、私どもにお任せください。


まずは、作業前の弦高確認から。

12フレット上の弦高は 6弦1.6mm 1弦1.3mm ですが、ネックが順反りしています。

トラスロッドを90度締めました。

順反りが解消された結果、弦高は1mmまで下がりました。当然ビビります。

ブリッジを上げて弦高を戻します。

ブリッジの高さを変更したら、オクターブピッチも微調整しましょう。

続いては、ナットの溝を削り、ローフレット側の弦高を下げます。

元の弦高をキープしつつ、ネックの反りを解消することで、どのフレットでも均一な押さえ心地になりました。

ポールピースの高さも触っていたら分からなくなったとのことで、初期設定に戻します。

2つのピックアップのバランスを見ながら、高さを調整していきます。

繰り返しになりますが、ご自分のギターを好奇心でいじってみるのは、各パーツの設計や機能を理解するとても良い方法だと思います。赤ちゃんが与えられた玩具や食事を、千切っては投げ、口に入れ、メチャクチャにすることで理解するのと同じです。どんどんやってください。

[作業内容]

Aメンテナンス 7,000円

弦代金

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