Tommy Emmanuelは、間違いなく世界や時代を代表するギタープレイヤーの一人に数えられる名手ですね。

OOOとOOの中間的なボディ幅と、少し厚さのある絶妙なサイズ感が、このギターの肝だと思います。高いフィット感による優れた演奏性や、適度にタイトなレスポンスと深みのあるサウンド、オリジナルのピックアップが生み出すリアルなアコースティックサウンドなど注目すべき点は多いです。

様々なジャンルを柔軟に取り込み、自分流に昇華させることができる彼のプレイスタイルに合わせた結果、このような高次元でバランスの取れたギターが生まれたのでしょう。


作業前の弦高は、6弦2.5mm 1弦2.0mmでした。

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ただし、ネックが逆反りしていましたので、トラスロッドを45度ほど緩めてストレートに調整した結果、6弦2.7mm 1弦2.3mmまで弦高が上がります。

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サドルを削ってハイフレット側の弦高を下げます。

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ナット溝も少し削ってローフレット側の弦高を下げます。

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弦高を下げると音詰まりしやすくなるので、余計な高さがあるフレットだけを軽く擦り合わせます。

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お客様がご希望された弦高は、ライトゲージ レギュラーチューニングで、6弦2.3mm 1弦1.8mmです。

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仕上がりの確認中ですが、気持ちよく弾き続けられるギターですね。

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[作業内容]

Bメンテナンス 12,000円

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