107「音は気に入っているけど弾き難い」を改善します(Martin / D-76)

今回、お客様から頂いたご相談の内容は、多くの皆さまに共感が得られるのではないかと思います。

ご相談の内容を要約すると、気に入っているギターではあるものの、弾き難さを感じておられる。それを誤魔化すために、ダウンチューニングでプレイされる事が多い。快適にプレイできるようになるなら、レギュラーチューニングで使いたいとのことです。

弾き難い・押さえ難さでお悩みの方が、差し当たりご自身でできる工夫としては、細い弦に替えるか、ダウンチューニングにするかくらいだと思います。実際にそうされている方も非常に多いですが、根本的に不自由さは解消されません。

本当は太い弦で元気に鳴らしたいでしょうし、曲に合わせて好きなチューニングで弾きたいでしょう。楽しむためのギターに、ストレスを感じていてはいけません。

では、お仕事をしましょう。

『今朝無事に受け取り、たった今試奏してみましたが、涙が出てくるほど感動しました。押弦を意識せず演奏に集中出来る喜び。もう最高です。』と、お客様から喜びのメッセージを頂きました。

お客様それぞれのこだわりや想いが詰まったギターをお預かりし、ご期待に応えるべくメンテナンスをさせて頂くには、技術や経験の蓄積は当然のことですが、想いに応えるだけの精神力が要ります。このようなお言葉には大きな力を頂けます。

メンテナンスをさせて頂いたギターについて、高評価でも低評価でも構いませんので、ご意見・ご感想を頂けますと次の仕事につながっていきます。よろしくお願い致します。

[作業内容]

Bメンテナンス 12,000円

ブリッジ削り 5,000円

弦代金

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