081少し手間のかかるポット交換(Gibson / Flying V)
Gibson / Flying Vは1958年に登場しましたが、時代の先を行き過ぎたデザインだったのか、早々に生産が打ち切られてしまい、1967年にデザインを新たに再登場します。
1967年以降のモデルの外観的特徴としては、6弦側までカバーする大型のピックガードや、そのピックガード上に三角形に配置されたボリュームとトーンノブなどが挙げられます。ロックやヘヴィメタルのプレイヤーに愛され続けており、Flying Vといえばこのタイプを思い描く方が多いと思います。
ギターのメンテナンスをさせて頂く目線で言わせて頂くと、このピックガードが非常に厄介で、整備性を度外視したデザインだと言わざるを得ません。電装系パーツを交換するためには、ピックガードを外して裏返さなければなりません。ピックガードを裏返すためには、まず弦を切り、ブリッジやピックアップエスカッションまで外す必要があります。ブリッジを外すということは、その度に高さを再調整しなければならないことを意味します。
そのような事情があり交換工賃が少し割高になってしまいます。
まぁ、デメリットを帳消しにしてお釣りがくるほどのアピアランスがありますので、Flying Vを選ばれるプレイヤーにとっては気にならない些細なことかもしれません。