ゴミを買わされないように注意喚起
ギターのメンテナンス時に使用する弦は、お手元にご用意があれば持ち込み頂いて構いません。
今回は、そんな持込み弦の中に見つけたフェイク(偽物)についての紹介です。
そもそも、それほど高価なものではないのに、フェイクが存在すること自体が驚きです。
我々の愛してやまないギターの世界に、弦と偽って針金のゴミを販売されるのは見過ごせません。ご覧頂いた皆さまの自衛のために、ここに情報をシェアさせて頂きます。
動画でご覧になりたい方は、ページの一番下までスクロールしてください。
■Elixir / 16052 のようなゴミ
コーティング弦のトップシェアを誇る、エリクサーのアコースティックギター用弦です。これはひとつ前のパッケージデザインですが、画像左がフェイクです。
普通紙にプリンターで印刷したような安っぽい質感で、当たり前のように箱が潰れています。
内袋の印刷も薄く、デザインも異なります。
コーティング弦のはずですが、酸化したような薄茶色です。
ボールエンド部の巻き方も全然違います。フェイクのほうが巻いてある部分が長く、ギターによってはサドルに干渉するでしょう。
■D’Addario / NYXL0942 のようなゴミ
老舗ダダリオが、素材と製法を刷新して生み出しエレキギター用弦です。伸びや切れに対する強度とチューニングの安定性が飛躍的に向上しています。画像左がフェイクです。
フェイクは全く艶が無いですが、正規品はマットな中にも光沢感がある紙質です。
星条旗とUSA MADEの印刷位置が違います。
ダダリオは、弦ごとにボールエンドが色分けされていますが、4弦(黒色)に強い違和感。
4弦がプレーン弦なんです… そんな馬鹿な(笑)
お客さまに入手経路を伺うと、ネット通販サイトやフリマアプリなどで格安販売されていたとのこと。安いには安いなりの理由があるんです。
ちなみに、弦の手触りや音色については、正規品と比べるまでもない粗悪さです。普段から正規品を使用されている方でしたら、すぐにフェイクだと気づくでしょう。
こだわって選んだ趣味の物ですから、消耗品であっても油断はできません。できれば、実店舗で顔が見える相手から、通販ならメールの文面から心遣いを感じられる相手から、正しく営業されている楽器店から購入しましょう。