基本中の基本 正しいチューニング方法
ギターを弾く時、毎回はじめに行うのがチューニングです。それは、朝起きたら洗顔や歯磨きをすることくらい、当たり前のルーティンです。しかし、洗顔や歯磨きの方法にも意外な個性があるように、チューニングの方法も人それぞれの癖があるようにお見受けします。
名工が製作した素晴らしいギターでも、弦高調整が完璧であっても、わずかなチューニングの狂いだけで、演奏のすべてが台無しになります。
正しく合わせたつもりでも、しばらく弾いていると狂ってきてしまう。自分では気付かないけど、一緒に演奏する仲間からチューニングの狂いを指摘される。このような経験がある方は、これからご紹介する方法を実践して頂けるとかなり効果があるはずです。
正しいチューニング方法には3つのルールがあります。
①弦を軽く引っ張り緩みをとる
ペグを操作する前は毎回弦を軽く引っ張って、ペグの巻き緩みやナット溝での弦の引っ掛かりを取りますしょう。
②2~3回繰り返しチューニングする
6弦から1弦まで順にチューニングをしていく間に、張力はどんどん増していき、ネックの状態が変化します。先にチューニングした6弦や5弦はすでに狂って(音程が下がって)います。アコースティックギターやベースなら3回、エレキギターでも2回はチューニングを繰り返しましょう。
③弦を巻きあげて音程を合わせる
ペグの操作は、弦を巻き上げて音程を合わせます。目標の音程を過ぎて高くなってしまった場合は、ペグを緩めながら合わせるのは絶対にNGです。一旦、音程を低く戻して、弦を引っ張り緩みをとってから、改めてペグを巻き上げて合わせてください。
以上のルールを踏まえたチューニングの効果のほどを検証してみました。
いかがでしょうか?
はじめは少し面倒に思うかもしれませんが、プレイの途中でチューニングが狂うリスクや、あとからチューニングをやり直す手間を考えれば、かえって無駄がないはずです。
ぜひ実践頂ければと思います。