フレットの両端に現れるバリは、指板の水分が抜けて縮むことで起こります。それは自然な変化なので、飛び出したフレットの端を滑らかに削り直せば良いだけです。木が縮み続けることはないので、一度処置すれば再発は少ないです。

通常のメンテナンスとしてお持ち頂いたエレキギターは、ほぼ新品のようです。ビックリするほどのフレットのバリが出ており、左手をノコギリに当てているようで、痛すぎてプレイ不可能な状態でした。

製造時に木材のシーズニングが足りなかったのか、エアコンの暖房で過度に乾燥が進んだのか、短期間に水分が抜けたように見受けられます。幸いネックの反りは軽微ですし、他にも目立った問題はないようなので、快適にプレイして頂ける状態に仕上げることができます。

[作業内容]

Aメンテナンス 7,000円

フレットエッジのバリ取り 6,000円

弦代金

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