069プレイアビリティとサウンドのリフレッシュ(YAMAHA / LS10)

しっかりと弾き込まれることで、ギターサウンドは熟成されます。木材が振動することを覚え、響きに深みが加わります。また、パーツがある程度消耗していくことでも、新品らしい角が薄れて、こなれたサウンドに変化していきます。

さらに長く弾き込むと、パーツの消耗は進みますので、本来のメリハリが薄れて少しモヤッとしたサウンドになっていきます。

例えば、新しい弦に替えても以前のような輝きが感じにくいようなら、そろそろオーバーホール的なメンテナンスの時期のサインです。


今回の作業では、弦振動の支点となる フレット・ナット・サドル の交換と、サドルの高さを稼ぐためにブリッジ削りを行いました。

熟成された響きを生かしながら、艶やかさや若々しさも併せ持つような、ブリリアントなサウンドへと高めることができたと思います。しかし、ビフォーアフターの試奏音源を録り忘れました…


[作業内容]

ナット交換(TUSQ) 4,000円

サドル交換(TUSQ) 4,000円

フレット交換(10本) 20,000円

ネック調整 2,000円

ブリッジ削り 5,000円

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