ギターの素晴らしさとは?
はじめに。
本文はギター好きの個人による独断と偏見で書いていますので、軽く受け止めてください。
私が思う楽器のトップ3は、「ピアノ」「サックス」「ギター」です。
ピアノは音楽の全てが集約された完璧に近い楽器です。ずらりと並んだ鍵盤は、押すと音が鳴るスイッチのようなものですから、演奏方法はシンプルで明解です。オーケストラの全楽器の音域よりも広い88個の鍵盤により、美しく重厚な和音と美しいメロディの両方を奏でることができます。
サックスは完全なソロ楽器です。同時発音数は1音のみですが、そこには演奏者の息遣いがそのまま現れ、極めて高い表現力を有します。それゆえバンド内ではヴォーカリストと同じ位置づけとなり、楽曲の主役を担当します。
ギターは、ピアノほどではありませんが、6本という限られた弦で巧みにコードを表現できます。さらには、弦をこすったり引掻いたりする音程を持たないノイズでさえも、リズムを表現するために効果的に利用します。ソロ楽器としてもサックスに次ぐほどの表現力があります。チョーキングやビブラートで音程を自在に操り、ピッキングに変化をつけることで鋭い音色や柔らかな音色を生み出します。
また、ギターは楽器としての進化が今なお続いている点で他の楽器と大きな差があります。
伝統的なクラシックギターにはじまり、音量を求めてスチール弦を使用したフォークギターは、更なる音量を得るためにボディが大型化していきました。20世紀中頃のエレキギター登場以降は、ジャンルの多様化とともに無限ともいえるサウンドバリエーションを生み出しています。エレキギターの歴史=ロックの歴史であり、我々が日常的に耳にしている曲の大半は、ギターに関係しているはずです。
1万円台から買える気軽さと、どこへでも持って出かけられる機動力。色や形にバリエーションが豊富で見た目もクール。ピアノには負けるがコードプレイが得意であり、サックスには負けるが自由な表現力を持ち、ドラムやベースに匹敵するパーカッシヴなプレイも可能で、ひとりでも仲間同士でも楽しめる。
世界で一番プレイする人数が多い楽器、それがギターです。